山口大学遺伝子実験施設テクニカルセミナーのご案内
いつも山口大学遺伝子実験施設をご利用いただきありがとうございます。
今回は、秋の学会シーズンに向けてメーカーから販売された新商品や売れ筋の商品の案内をしていただくことになりました。各メーカーが自慢のキットや試薬を紹介しますので、興味のある方はぜひご参加ください。
なお、このセミナーは国立大学法人中国バイオネットワークと共同で行われます。
中国地区国立大学の遺伝子実験施設に利用登録をされている方は、自由に参加できます。
みなさまのご参加をお待ちしております。
参加を希望される方は、必ず事前にメールで参加人数をご連絡ください。
場所:山口大学総合科学実験センター・遺伝子実験施設3階カンファレンスルーム
日時:平成22年11月18日(木)2時から5時15分まで
内容:1.Phos-Tagを利用したリン酸化蛋白の解析(和光純薬工業)
2.Halo-Tagの応用技術(プロメガ)
3.DNAシークエンサーを用いた変異解析やメチル化解析の手法(アプライド)
4.制限酵素やリガーゼを用いない新規クローニング技術(ライフテクノロジーズ)
主催:山口大学総合科学実験センター・遺伝子実験施設
共催:国立大学法人中国地区バイオネットワーク
連絡先:山口大学遺伝子実験施設
tel:0836-22-2184 fax:0836-22-2185
e-mail: cgryu&yamaguchi-u.ac.jp (&を@に変えて下さい)
詳細な内容
2:00-2:45
1.和光純薬工業株式会社
【Phos-tagを用いたリン酸化タンパク質の新しい解析法】
タンパク質のリン酸化は、細胞内シグナル伝達、細胞周期、遺伝子発現、アポトーシスなどの多様な生命活動に関与しており、創薬化学においてもタンパク質のリン酸化が病気の診断や治療にとって重要であることが知られている。
生体内のリン酸化反応は、時間的および空間的に変化する極めて動的な現象でありそれゆえに発現している全てのリン酸化を解析して初めてその全体像が明らかになる。つまり今後のリン酸化タンパク質研究には、現在汎用されている放射性同位体の32Pや抗リン酸化抗体などのツールに加え、それらとは異なる視点で簡便に信頼性の高い情報が得られる新しい技術が求められている。本セミナーではPhos-Tagを用いたリン酸化タンパク質の新しい解析法について紹介したい。
2:50-3:35
2.プロメガ株式会社
【HaloTagTechnology】
HaloTagは1つのコンストラクトで精製やプルダウンアッセイなどのin vitro解析から細胞内のイメージングに利用でき、リガンドとの結合力の高さからタンパク質機能解析の万能タグとして近年注目されています。今回のセミナーではHaloTagを用いてのタンパク精製からタンパク質の機能解析、蛍光イメージングについてGFP、GST、Hisなどの違いや利点を交え、HaloTagの有用性についてご紹介いたします。
3:40-4:25
3.アプライドバイオシステムズ
【3130XLを利用したDNAフラグメント解析への応用】
3130XLではDNAシークエンス解析以外にGeneMapper® ソフトウェアを使用することにより様々なフラグメント解析に対応することができます。今回のセミナーではLOH解析,メチル化解析, KRAS/BRAF 遺伝子変異解析等の様々なアプリケーションを例に挙げて、フラグメント解析の概要をご説明いたします。
4:30-5:15
4. ライフテクノロジーズジャパン株式会社
【GENEART DNAクローニングとアッセンブリーの次世代ツール】
GENEARTは、制限酵素やDNA リガーゼを使うことなく迅速にベクターへのクローニングが可能なライフテクノロジーズ社の新しいDNAクローニング・アッセンブリー技術です。GENEARTによって、従来のクローニングで必須であった制限酵素サイトなどの特定の配列を必要とせず、DNA末端の相同配列により、任意のベクターの任意の部位へのDNA断片の組み込みが可能になりました。今回、4個のDNA断片まで正しい方向性でベクター上にin vitroでタンデム結合させるクローニング技術、GENEART Seamless Cloning and Assembly System、ベクターに12塩基までの挿入・欠損・置換を行う技術、GENEART Site-Directed Mutagenesis System、および10個のDNA断片までをベクター上に酵母菌体内で結合させる技術、GENEART High-Order Genetic Assembly Systemについてご紹介します。 |